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○英語を学ぶにも押しつけは禁物
近年は、発達障害(神経発達症)への関心の高まりや理解への努力が、社会的なレベルで高まりつつあるように見受けられます。わが子の発達障害(神経発達症)の問題を気にかけている親にとって、こうした風潮は多少の追い風になることもありますが、むしろ一つの診断結果が子どもの可能性を狭め、能力を制限してしまうケースも生み出していると言えるのではないでしょうか。「この子は○○障害だから、こういうことはできない」などと決めつけ、周りの判断で型通りの教育を押しつけてしまったのでは、せっかく天から授かった輝くような才能を伸ばせないまま成長することになります。 まずは楽しんでもらうことが大切!発達障害(神経発達症)の子どもは、学び方やアプローチの仕方を少し変えるだけで、驚くほど積極的に物事にとり組み始めることがとても多いものです。
近年、小学校ではすでに英語教育が必修化され、子どもたちにはさらに多くの課題が課せられることになりました。しかしこれからの時代、英語力がますます重視されるという見方は異論のないところです。
そして、発達障害(神経発達症)を持っていても、子どものうちに楽しみながら英語に接すれば、英語への抵抗感や苦手意識を生じさせずに、自然に身につけられることが分かってきています。
○世界とつながる英語を楽しもう
英語学習は一般に、どんな子どもでも同じスタートラインから出発することになります。当園のイングリッシュコースでは、挨拶や自己紹介、また遊びながら身近にある物の名前を覚えたり、楽しく歌を歌ううちに、耳から発音を覚えることができます。従来のように英単語や構文を詰め込んだり、読み書きを教え込むのではなく、生きたコミュニケーションツールとしての英語を学ぶことは、子どもの世界を広げ、その感性や社会性を育む大きなきっかけとなるものです。ことば遊びや歌が大好きな子どもの中には、素晴らしい音感や優れた聴き取り能力を持っている子もいるので、一度覚えたら忘れにくいフレーズや歌を口ずさむうちに、英語がどんどん上達していくこともあり得るのです。
また、外国について興味があるようなら、英語をきっかけにさらに世界が広がるでしょう。
閉じこもりがちな発達障害(神経発達症)の子どもにとって、目の前が開けるような新しい体験をすることは、自信や自己肯定感、やる気を育むまたとないチャンスとなります。大切なのは、一人ひとりに合った学習方法と適切な学習環境のもとでの指導であり、持っている個性や能力を引き出すことです。そして、現代の世界共通言語である英語での挨拶を覚えれば、世界中の人とつながることができる。
そんなワクワクする気持ちを大切にする英語学習は、子どもが本来持っている可能性にアクセスする入り口となるに違いありません。