2016.12.26 不登校関連

親が無理やり学校に復帰・復学させても効果なし

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子供が学校へ行きたがらなくなったら

 

子供が突然、学校に行きたがらなくなった時、親としてはまず心配になることでしょう。
からだの具合が悪いのなら、大事を取ってお休みさせることになります。
しかし、何日か経っても状況が変わらなければ、対応に困ってしまいますよね。
このような場合、少々無理やりにでも学校へ行かせるべきでしょうか?
実は、必ずしもそうとは言えないのです。
それはどうしてなのでしょうか。

 

無理な復学は不登校を繰り返させる

 

確かに、ちょっとした怠け心からの登校拒否であれば、「何を言っているの。サボってないでさっさと行きなさい」と発破を掛けてやるというのもありだと思います。
それで子供が登校するようになるのなら、対応として間違っているとは言えないでしょう。
問題は、それでも解決しない場合です。
少々強引に背中を押してみても子供の姿勢が変わらないのであれば、原因がもっと根深いという可能性があります。
そのようなときに無理やり学校に通わせても、一時しのぎにしかなりません。
結局は不登校の状態に戻ってしまい、子供の心を傷つけてしまうだけです。

 

強引な対応がもたらす家庭内暴力や引きこもり

 

子供の不登校の原因が根深いのであれば、力づくで復学させるのは悪手です。
ならばその原因を聞き出せばいいのではないか、と思われるかも知れません。
原因がわからないと対策の立てようがないから、不登校の理由を知りたい。
子供を心配する親として、そのように考えるのは無理もありません。
ですが、不登校というのは非常にセンシティブな問題です。
そうしたデリケートな話を根掘り葉掘り聞き出そうとするのは、それ自体が子供の心にダメージを与えることにもなりかねません。
加えて、説明能力の問題もあります。
他者へ複雑な事情を説明するのは、大人でもなかなか難しいことです。
子供にそれを求めるのは、やや厳しいでしょう。
無理に不登校の理由を聞き出そうとすると、反発を招いて家庭内暴力につながったり、逆に子供の気力を奪って引きこもりにつながるおそれがあります。
それより「とにかく何かの理由でこの子は学校に行けないんだな」とだけ受け止め、現状を乗り越える方法へ目を向けたほうが建設的ではないでしょうか。

 

親という味方の喪失

 

また、強引な対応は子供から「親は味方なんだ」という実感を奪ってしまいます。
子供のためを思っての厳しい対応だとしても、肝心の子供が受け入れてくれなければ逆効果でしょう。
子供自身も不登校という現状に苦しみ、思い悩んでいます。
そのような子供に親が寄り添ってあげなければ、他に誰が子供の味方になってくれるというのでしょうか。

 

子供の苦しみや孤独感

 

不登校の子供は、時に自殺願望すら抱いていることもあります。
親の見栄やエゴが子供を追い詰め、自殺未遂などを引き起こしてからでは遅いのです。
無理に復学をさせようとすると、子供の持つ葛藤や孤独は深まります。
「登校すべき自分」と「登校できない自分」とのギャップが大きくなるからです。
そうした子供の苦しみを看過し、子供に全ての責任を押し付けるのは、親の対応としてあってはならないことです。

 

親自身も消耗してしまう

 

無理やりで強引な対応は、それをする親自身も傷つけ、精神を消耗させます。
家庭内も暗く、あるいは荒れたものとなり、不和を招いてしまうのです。
そのような家庭環境が子供にとってよいものといえるでしょうか?
もっとも大切なのは、苦しんでいる子供の心を救うことです。
初めに厳しい対応を取っても効果がないようでしたら、すぐに別の方法を考えてみるべきでしょう。

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